#54 東京展ver.「脚本展示紹介」
こんにちは、4号です( ◠‿◠ )
昨日から東京渋谷ユーロスペースにて始まった
3学科合同卒業展、キャラクターデザイン学科舞台芸術学科に続き
明日から5日間映画学科の作品が上映されます!!!
東京展でも映像作品だけでなく、執筆作品も展示しています。
今回は、各作品担当の3人から記事を書いてもらったので紹介します。
🐳『クジラのスプーン』の宇佐美さん🐳
こんにちは、映画製作コースの宇佐美です。
私が執筆した卒制脚本『クジラのスプーン』について、前回は主にあらすじを書いたので、今回はこの脚本の中のあるエピソードのアイデアがどこからきていたのかについて書きたいと思います。
私の場合、脚本を書いている間は気付かないことが多いのですが、後になって「これはここからきてたのかも...」と、今まで触れてきたものに影響をガンガン受けていたことに気付きがちです。
例えば、雫と秋生が美術館で同じ絵画を観ていたけど実は...というシーン。
これは『Ib』という、美術館に閉じ込められるホラーゲームのある場面がなんとなく頭に残っていて。
イヴという女の子がメアリーとギャリーという人物と一緒にある部屋に入るのですが、そこはうさぎの人形がたくさん置かれた部屋で、メアリーが「可愛い」と言います。しかし、ギャリーは「見られてるみたいで落ち着かない。早く出たい」と気味悪がっているのです。
その後ゲームを進めていくとギャリーを操作できるようになるのですが、その時もう一度その部屋に入ると、青い不気味な人形がたくさん置かれた部屋で。「これのどこが可愛いの」と呟くシーンがあるのです。
それがものすごく印象的で、心に残っていて。
同じものを見ていたはずなのに違うものに見えていることって、ここまで明らかではなくても、現実でも少なからずあって。
何かをみて想像するものとかそこから見えるものって、その人の期待と経験でできているなあと思っていて。
そういう要素を脚本の中に取り入れられたらいいなと無意識に思っていたのか、いつの間にかあの絵画のエピソードが生まれていました。
東京展では、『クジラのスプーン』含め執筆作品の試し読みが置いてあります。
映像作品を観る前、観た後、空いている時間に
ぜひ手に取って読んで頂けると嬉しいです🐋
⭐️『硝子の涕』『ELLIE』『箱の中の小さな青』のマイクこと松見さん🌟
『硝子の涕』:ジン
『ELLIE』:エリ
『箱の中の小さな青』:シュウ
0コメント